





ますだ
必見口コミ!
どれ一つとして奇を衒ったメニューはなく、鉢や皿に飾りや趣向は見られない。しかしレベルが違う。端倪すべからざるというのはこのことである。 お通しは、水菜のお浸しで、白胡麻、針海苔を掛けてある。白胡麻の香り、針海苔の舌触りと水菜の歯切れを楽しめる。もちろん、お浸しのだし汁もちゅるりと飲んでしまったのである。 若筍煮は白子を使い、サクリとする歯応えと優しい味に、かえってえぐみが欲しいと客に言わしめる春の爽やかな風を感じさせる逸品であった。はしたないが煮汁をごくごくと飲み、春の新ワカメも残さず口に運んだ。 他に、万願寺唐辛子のじゃこ煮、桜蒸し、菜の花の芥子和えも楽しんだ。 酒は広島西条の加茂鶴の樽酒で二合。 カウンター奥の壁に「桃唇向陽開」(桃唇は陽に向かって開く)の額が掛けてあり、「遼」という文字が記されている。伺うと司馬遼太郎の家に行き、したためて貰ったそうである。出典である彼の著作のコピーも拝見した。 昭和の団塊世代やそのあとの世代には、司馬遼太郎は猫にマタタビのようなものなので、食いついてしまうのである。戦争中に戦車隊に加わっていた彼は、戦後に京都の新聞社で寺社担当となった。そこで京都とその歴史の積層を貯えて幾多の小説や随筆を作ったのである。 なお、本来ならば撮影禁止の店であるが、大将の許しを得ていつくかの皿と鉢を写した。
祇園四条駅徒歩3分
居酒屋 / おばんざい / 日本料理
京都府 京都市中京区下樵木町200


















































































































