もともと運動神経に恵まれず、スポーツとは観戦以外はご縁も興味もない人生を送ってきた。
そんな私であるが、若い頃スキーにはまり込んでいた時期があった。80年代後半から90年代初めのバブル真っ盛り、リゾートブームど真ん中である。友人知人先輩後輩上司同僚など、周囲にいる人びとすべてがウインタースポーツに飛び回っていた関係で、私もやらざるを得なくなってしまったというわけだ。
何度かレンタルでやり過ごしたが、当時のレンタル物は高い割によい品がない。3度も行けばペイできてしまうほどの価格だったので、気張って板・ブーツ・ストック・ウエアすべて買い込みスキー場へと向かったものだ。
だからといって、スキーそのものに興味はない。どちらかといえば皆で飲んだり食べたり騒いだりするのが楽しみなだけで、ゲレンデにはほとんどでない。たまに出てもすべるより雪原を転がり落ちる時間の方が長かった。
そんなわけだから、自ら企画して行ったことはない。大概、誰かの話に乗り、誰かのクルマに潜り込んで行くという、不真面目かつあなた任せのスキーヤーで、ずいぶんあちらこちらを連れて行ってもらったものだ。野辺山、越後湯沢とあとはどこへ行ったのか、まるで覚えていない。
そういえば、福島へも行ったことがある。スキー場などまるで覚えていない。先行した先輩の車両が立て続けに2度スピンして怖かったのと、吹雪でスキーどころではなく、半日滑っただけで引き上げ、温泉に入ってきただけなのを覚えている。
もう一つ、メンバーの誰かが
「喜多方ラーメンを食べに行こう」
と、遠回りして食べに行ったこと。何という店かは忘れたが、木造平屋の古々しい店先で、醤油ベースのあっさりとしたスープに、薄い薄いチャーシューを記憶している。
「会津喜多方ラーメン 蔵 須坂店」
その店が後に大きくなり、フランチャイズ展開わも成し遂げた。と聞いたが今回お邪魔した店と関係あるかまでは未確認だ。まったくいい加減だか、喜多方ラーメンといえば先の記憶が蘇るのだから仕方がない。何とぞご寛容いただくしかない。
「酸辣つけ麺」860円
といって喜多方ラーメンを注文しないのが、われながら可愛げのないところなのだがこれも仕方がない。暑いときはつけ麺に限る。
酸辣とは厳密な定義はわからないが、すっぱくて辛いという程度の意味であろう。すっぱ辛いつけ汁にはネギ、豚こま肉、白菜、キクラゲなどが大量投入され玉子でとじられている。
麺は太麺、細麺、極太えごま麺の三種から選択というのでえごま麺とする。クセの強いスープにはクセの強い麺で対抗する。といって双方ともにクセは感じなかったが。
あっという間に平らげてしまうのはバカ腹の証拠だが、これも一生治らない。少し運動して、せめて腹回りを減らすためにスキーでも。と思わなくもないが、実現はしないだろうなぁ。