





すし岩
必見口コミ!
地下鉄五条駅と京都駅のちょうど中間に位置する場所、繁華街でもなく交通の便も悪い場所にすこぶる上等な寿司店があった。 突き出しは、七夕を意識して笹の葉に覆われた三品で、帆立のトマトソース掛け、天草の甘藷の炊いたんに山椒の葉載せなど。山椒の香りを強く感じて神経が覚醒する。トマトソースを使うというということでタダモノではない店だと判る。 お造りの第一弾、鰹の叩きは、ガーリックチップを振りかけて頂く。鰹の身のしっとり感とチップの乾燥感の対比が宜しい。第二弾は、縞鰺、鮪、サーモンを刺身醤油で頂く。この醤油が奥深くて刺身の味を増してくれる。 椀ものは、夏の代名詞である鱧と蓴菜。蓴菜のつるりとした舌触りと喉ごしを楽しむと同時に出汁の濃さに圧倒されるのである。 焼き物は、太刀魚でヤマモモが添えてある。太刀魚に垂らしたスダチで、香ばしさが引き立つ。また、ヤマモモの表面のビーズのような輝きと酸味が初夏を感じさせる。 続いて握りであるが、シャリ少なめで頼んだので普段とは違う形になっていることはご留意願いたい。また、最初の鯛の握りの写真は撮り忘れた。鯛とシャリの間に昆布が挟んであって、面白いが、私は鯛の身全体に味が拡がる昆布締めの方が良かった。 ほかほかに穴子 以下、この店に来た理由: 私、1984年からアップル教の信者である。1980年代にMacintosh Plusを使い始め、Mac SE30の発売当時は日本での発売予定がなかったので米国まで買い出しに行って、成田で8,000円の関税を取られたことを覚えている。以後、PowerBook、iMac、iBook、MacBook、iPod、iPad、iPhone、Apple Watch、AirPodsと喜捨、お布施を欠かさず、創業者Steve Jobsの伝記の和訳本が待てず、原語版をAmazonで購入している。(読んでませんけど) フランスの雑誌「ELLE」にこの店が紹介され、それをJobsの奥さんLaureneが読み、娘のErinを連れて家族三人で京都に来た際にここを訪れた。2017年7月のことである。彼は鮪ばかり十貫以上も続けて食べたという。飲み物はお茶だったそうだ。カウンター席の一番奥に彼が座り、そこがJobs席と呼ばれるようになって全世界から信者が聖地巡礼に訪れるのである。私はたまたまそこに座ることができて良かった。 (トロは六貫しか食べなかったという説もある) Jobs氏は帰国してから友人にこの店を推薦したので、オラクルのラリー・エリソンや、セールスフォースのマーク・ベニオフなどIT業界の巨人が繰り返し来店しているとのこと。また、Apple社からJobsを追い出したJohn Sculleyも彼の死後6年後に来店し、めったに書かないJobsのサインを見つけて泣いたという。 サインには「All good things」とあるが、この言葉には続きがある。「must come to an end.」わざわざ訳さなくても諸兄には意味が判るだろう。どんな良いことも終わりがあるということである。Jobsはすし岩で食べた三ヶ月後の10月5日に亡くなった。
京都駅徒歩6分
寿司
京都府 京都市下京区下珠数屋町通間之町角













































































































